2018年11月29日に日本一ソフトウェアから発売されたPS4版『ラピス・リ・アビス』の評価・レビューです。
記事の内容
『ラピス・リ・アビス』の評価・レビュー
育成要素が少なすぎる
本作はキャラクター自体の「レベル」というものがありません。
育成要素として何があるのかというと装備強化をするか新しい装備を入手して既存の装備と入れ替える装備更新しかないです。
育成要素があまりにも少なすぎますよね。
やることがなさすぎる
本作でやることは
拠点で準備⇒ダンジョン攻略⇒装備強化or装備更新
これを繰り返すだけで他にやることがないです。ちょっとやることがなさすぎませんか?
アクションが単調
初期から攻撃技が増えません。
攻撃技の種類は
8種類のキャラクター(ジョブ)共通です。
・通常攻撃が上下左右の計4種
・ジョブアクションと呼ばれるジョブ毎のスキルが上下左右の計4つ
・エクストラオーダーと呼ばれるジョブ毎の必殺技が1つ
・アシストオーダーと呼ばれるジョブ毎のアシスト攻撃が1つ
ゲーム画面いっぱいにアイテムが広がるジャラジャラ感は良いのに、ゲームを進めても肝心のアクションがずっと変わらないので単調になってしまっている点が残念です。
キャラクリ要素が少ない
キャラクリ要素としては髪型、髪色、ボイスなどがありますがその種類が少ないです。
・髪型2種類
・髪色4種類
・共通ボイス10種類(内訳:男性ボイス4種・女性ボイス6種)のみ
ちなみにキャラクターの装備を変更した時の見た目の変化もないです。
キャラクターが可愛いのに全体的にキャラクリ要素が少ないのは勿体ないですよね。
制限時間が5分
ダンジョンはステージ制になっていて、1ステージの制限時間が5分です。
残り時間が0になると画像の紫色のモンスター「死神」が出現し、死神に触れると探索失敗です。死神から逃げ切るのは実質不可能なので残り時間0=探索失敗となります。
ちなみに探索失敗になるとダンジョン探索中に手に入れた装備やアイテムは手に入りません。
制限時間のせいで、ステージを探索しつつ敵を倒していると気づいたら残り時間が・・・ということが起こります。
ダンジョン探索ゲームなのにダンジョンを制限されてしまう点が残念です。
ミニマップがない
本作は一定数以上のゲートクリスタルを破壊し、ゲートを通過しないと次のステージには進めないのに、ミニマップがありません。
制限時間に加えてミニマップもないのでゲートがどこにあるのかを探している間に残り時間が少なくなってしまいます。
ミニマップがないせいでゲートの場所が分からず、残り時間がなくなり探索失敗になるのがストレスです。結局、周回して地形を覚えるしかないわけですが、地形が似たり寄ったりで分かりにくいので迷います。
ちなみにダンジョン内のゲートクリスタルを全て破壊するとステージクリア時の宝箱を開けるための鍵がもらえますが、制限時間とミニマップがないせいで難しいです。
装備コスト上限によるレア堀りの否定
本作の育成要素とやることは、強い装備を集めて強化するくらいしかないのに・・・
装備にはコストと上限が設定されています。
そのせいで、折角レア度の高い装備や強い装備を手に入れても装備コスト上限を超えた場合は装備できないということが序盤から起こります。数少ない育成要素なのにレア堀りしても装備できないのは、いくらなんでも酷すぎますよね。
強い装備を集めるくらいしかやることがないこのゲームにおいては致命的でしょう。
ちなみに装備コストは「交換屋」でアイテムや素材と引き換えに上限解放が出来ますが、お金もかなりかかるので、装備コストの問題が長く続いてしまう点が残念としか言えません。
ステージクリア時の宝箱が・・・
ステージクリア時の宝箱に関してはどの宝箱が出るかは運になっていて、高レアリティの宝箱を開けるためには多くの鍵が必要です。なのに3択で出る宝箱のうち1つを強制で出てきた順番で何回か選ばされて鍵を無理やり消費させられます。当然、後から最高レアリティの宝箱が出る可能性もあるので、鍵が足りなくなります。
最高レアリティの宝箱を開けるためには多くの鍵が必要なわけですが、オタカラポイントを多く稼ぎ、高評価でステージをクリアしたとしても、必ずしも最高レアリティの宝箱を開けられるわけではなく、最高レアリティの宝箱が最初に出てくることを祈るしかありません。
つまり、最高レアリティの宝箱が後から出てしまった場合は開けられないため、唯一の育成要素も残念ながら楽しめないというわけです。
ノーダメ前提のレア堀り
レア度の高い装備を集めるためには、オタカラチェインを維持して、オタカラポイントを稼がないといけないのに、オタカラチェインは敵の攻撃を受けると0になってしまいます。
オタカラチェインが0になれば、それだけオタカラポイントが稼ぎにくくなります。オタカラポイントが稼げないとクリア時の評価が下がるのでゲームクリア時の高レアリティの宝箱を開けることはできません。
つまり、高レアリティの装備を集めるためには実質ノーダメでプレイすることが要求されます。本作はハクスラなので、高レアリティの装備を集めるために周回するゲームなわけですが、レア堀り周回に常時ノーダメが要求される上に制限時間があるため、数少ない育成要素である装備集めの難易度は極めて高いです。
そして、レア装備を集めてもそれを否定するかの如く装備コストの問題がのしかかってきます。
唯一の育成要素と言っても過言ではない装備集めの意欲すら削がれてしまうので、値段とゲームの中身が全く釣り合っていないと言えるでしょう。
まとめ
本作はキャラクターのデザインが可愛くてゲーム性自体は良いですが、全体的に単調で底が浅く値段とゲームの中身が全く釣り合っていないので、飽きる人は速攻で飽きます。あまりにもやることが単調すぎたのでプレイを断念してしまいました。
買うのはおすすめしません。買おうか悩んでいる方は安くなってから買いましょう。フルプライスで買うゲームではないです。 評価 プレイ断念のため 0点です。
0/10点